2013年9月3日火曜日

コンクリートは乾かしたら固まらない!?


コンクリートを打ち込む時の話ですが。

コンクリートは乾かしてはいけません!強く固まらなくなります。


なんとなく接着剤みたいに乾いて固まると思っている方が業者さんでもたまにいるんですが、コンクリートは、水和反応といって水と反応して固まるのです。

水がなければ水和反応がとまって硬化しません。コンクリートの試験体を作る時は、テストピースと
いうものを作りますが、これは水中に沈めて硬化させます。(水中養生といいます)

これがコンクリートが硬化するのにもっとも理想的な環境だからです。


打ち込んだあとの型枠は最低でも72時間(できればもっと)はそのままにして、表面から水分が飛ばないようにします。
夏などは、型枠をはずした後に表面が乾燥しがちなので水を散水したほうが良いです。

コンクリートを打ったあと(打ち込み中は良くないが)に、雨が降るのはコンクリートにとっては良い環境なのです。水が溜まっていても大丈夫。逆に決して乾かしてはいけません。


ちなみに、地下室などで湿気が多いのはコンクリートの水分ではなく、結露水かひびからの漏水であることがほとんどです。


それから、コンクリート打設時には缶コーヒーとかアイスクリームとか持って近寄ってはいけません。
コンクリート打設時に、砂糖が混じるとそこの部分が硬化しなくなるからです。

間違っても打設中のコンクリートにこぼさないように!大変怒られます。



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