2013年7月25日木曜日

打ち合わせコーナーが盛況な一日

テーマとは関係なく仕上がってきた現場写真(笑)
トップライトは透明が空が見えて気持ちいい

事務所には打ち合わせ用のテーブルが二つあります。それが今日はフル回転。
朝から同僚が取引先と打ち合わせをしている時に、私のお客さんがいらして打ち合わせ。
いろいろ要望を聞きました。
と、次には女性の同僚のところにテレビの出演の打ち合わせ。(BSの出演だそうで!)
次には飛び込みのお客さんが相談に現れ・・・
その最中に前建てたお客さんから、近所の人の相談にのってほしいとの電話。
今日は図面仕事はあまり進みませんでしたが、賑やかな一日でした。

ツリーハウスカフェ


テレビドラマのロケ地にもなって有名なツリーハウスカフェがうちの事務所のそばにあります。


気になってます!

2013年7月19日金曜日

塗るだけでベニア板が爆発にも耐える壁になる塗料!

いや、これはまじほしいです。まずはこの動画を見て下さい。




http://toymilitary.militaryblog.jp/e366812.html

アメリカ人らしい陽気さで爆薬でふっとばしてます(笑)。
C4爆薬というのは、軍用の爆薬で爆発力が非常に大きいもの(らしい)です。

単にベニアで囲っただけの箱やブロックの壁ですが、当然ながらそのままでは爆発に耐えられるはずがありません。
それが、この塗料を塗っただけで(結構厚塗りのようですが)この耐力!
これは驚きです。

これがどんなマル秘塗料かと思いきや、スプレー缶で販売してるのも笑えます。

これ、家に塗るだけで大地震にも耐える家にならないですかね?
どっかの材料メーカーさん、テストしてくれませんか。


2013年7月18日木曜日

防腐・防蟻剤に関して

土台ばかりか柱や筋交もシロアリに喰われて浮いてます

玄関の柱を伝って庇や屋根まで登ってます

ここ数年から、防腐防蟻剤はホウ酸塩を使うようになりました。
今回のリフォームの現場にもホウ酸塩を「全構造体」に噴霧してあります。

ホウ酸処理に関してはこちらが詳しいです。
日本ボレイト株式会社


建築基準法では、地面から1m以内の木材に防腐防蟻処理をする事が義務付けられています。
基本的にこれらは農薬です。

以前はクロルピリホスという有機リン化合物系防蟻剤が多用されていました。
これは揮発性であり、シックハウス症候群を引き起こすとして現在は規制対象になっています。

現在は、蚊取り線香にも使われている防虫菊の成分であるピレスロイドを化学的に合成されたものなどを使用しています。
ゴキブリ用の殺虫スプレーにも使われている農薬成分です。
ピレスロイドは哺乳類には害が少ないですが、水に溶けにくいので有機溶剤に溶かして使用されます。ピレスロイド自体には揮発性はありませんが有機溶剤は揮発しますし、環境においては分解が進むので効果は数年でなくなります。

従来の防腐防蟻剤の問題は、シックハウスは別としても効果が数年でなくなり、一端出来上がった家には再塗布ができないことです。
つまり数年で、無防備になってしまうのです。


ホウ酸塩は鉱物です。塩という名の通り水にとける塩類です。
鉱物なので揮発性はなく、半永久的に残ります。

哺乳類に対する毒性に関しては低いです。
毒性が低いので以前は、目薬や消毒薬、食品保存添加剤として多用されていました。

毒性が低いと言っても多量に飲めばもちろん話は別です。ホウ酸塩は無味無臭で水にも溶けるので、間違って多量に誤飲する事故が多発したために薬品や食品用としては禁じられました。

毒性を心配する方は、昔のこういった事件が印象に残っている為です。
ちなみに人間の致死量は一つの基準としては食塩と同じくらいだそうです。

構造体に水に溶かしたホウ酸塩を噴霧すると、木に吸収され水分は蒸発します。
揮発性はないので、多量に木を齧らなかぎり毒性を発揮しません。

シロアリや腐朽菌には効果的です。ゴキブリは表面を歩くだけでは効果はないでしょう。
鉱物なので半永久的に効果が残ります。
ただ、水に溶けやすいので雨がかかる外部には使えません。

ホウ酸塩を使うことで健康に影響がない防腐防蟻処理が半永久的に得られます。

最近の問題として、外来種のアメリカカンザイシロアリがあります。このシロアリは土壌からではなく、外から飛んできて軒などから取り付きます。
一端取り付くと家全体を燻煙処理するなどしなければ退治できません。日本ではそのような対策はまだ用意されていません。

幸か不幸か、このシロアリの被害は緩慢に進みます。効果的な処理方法が無いことも有り、現状では放置されることが多く、近隣の家に広がってコロニーを形成することが報告されています。
関東近辺でも、集中被害を受けている街がいくつかあるそうです。

アメリカでは、これに対する予防としてホウ酸塩を家の構造材全体に噴霧することが義務付けられている行政が多いそうです。(ハワイ等)
日本のシロアリは土壌からくるので地面から1mという規定になっていますが、アメリカカンザイシロアリは外から取り付くので家全体に処理することが必要になります。

これにかかる費用はそう多額ではありません。通常の防腐防蟻剤に比べると処理範囲が増えるのですが、それでも床㎡あたり1000円~くらいです。
後々の費用を考えるとやっておくべきだと思います。

シロアリは環境には必要不可欠な生き物です。不要な木材を土中に返すのにこれほど効果的な方法はなく、したがってどこにでもいると考えて良いです。
ですので、「不要ではない」家の木材を守るにはホウ酸塩は良い処理だと思います。


2013年7月17日水曜日

スケルトン・リフォームの現場に断熱材が入りました



リフォームで耐震性能を上げることは比較的難しくないです。
しかし、断熱性能を上げるのは非常に難しいです。

断熱というのは、すっぽり包むことが肝要だからです。一部だけ充填しても、やらないよりはまし、ではありますが全体的な性能を上げることはできません。

リフォームで基本的な断熱性能を上げようとするならばスケルトンにするしかありません。
スケルトンにすることで屋根と壁をすっぽり断熱材でくるむことができます。
写真は屋根と壁いっぱいに充填された状態です。

断熱が高い家は、お年を召した方のヒートショック防止のみならず、若い人の健康増進にも役立つことが報告されています。
ストレスは人間には必要なものですが、過度なストレスは健康に悪いものです。特にアレルギー物質に敏感な人等には、家というリラックスするべきところでの温度ストレスの軽減が健康増進に役立つようです。

断熱が良いとエアコンや暖房の使いすぎの防止になりエネルギーの節約になるだけではなく、局所的な温度変化が少ない事が健康につながります。

外気温に影響されにくい家は、窓を開けて風を取り込んだり、冬に陽を取り入れたりといった自然の恵みを使おうという気になる家です。
その為のデザインは大事ですが、決して自然を拒否する家ではありません。

私は断熱材は、現場発泡のウレタンか外断熱を推奨しています。多用してるのは、費用が安くすむ現場発泡ウレタンのほうですが。

なぜなら、この二つには以下のようなメリットが大きいからです。
 ・ 断熱性能を上げるのが簡単
 ・ 躯体内結露が原理上はおこらない
 ・ 施工が単純なのでミスがない

安いグラスウールですましてしまう家もありますが、それとウレタン充填の値段差は次世代断熱性能まで上げても5~60万くらいです。
千万単位での家づくりで今後何十年という健康を考えた場合、そこは重視しておくべき部分だと思います。



2013年7月11日木曜日

海辺の別荘



海の側にこんな家を計画中です。形はまだエスキース段階でこれから変わりますが。
窓からは目の前に海が広がるダイナミックな景色が広がります。







施主さんの要望でその中にこんな形の特注キッチンを入れるかもしれません。
キッチンというとメーカーのI字の形を思い浮かべますが、ちょっと使い方の考えを
変えるだけでずいぶん楽しい生活になりそうですね。