前回予告のスギちゃん訪問撮影が日曜日にありました。
あいにくの大雨でインナーテラスに出れないかと思っていたら、撮影の間だけ小止みになってそこにも出れました。
どうやら本人いわく”晴れ男”なんだそうです。
素の時はさすがにテンション落し目でしたが、それでもとてもいい人でした。
撮影の時はフラダンスまで踊らされてお疲れ様でした(笑)
http://ameblo.jp/072100/entry-11644624772.html?frm_src=thumb_module
この日はお宅訪問を二軒行って、そのあとまた別の撮影だそうで忙しいですねー。
施主さんのフェイスブック
https://www.facebook.com/kobayashi.tsuyoshi.7/posts/318104964998239?comment_id=1478036&offset=0&total_comments=13¬if_t=feed_comment_reply
小学生のかわいい二人のお嬢さんとフラダンスを踊っているシーンは、残念ながらカメラから隠れる為に見れる位置にいなくて見逃しちゃったんで、放送が楽しみです。
前回の記事
http://office-ew.blogspot.jp/2013/10/blog-post_7.html
2013年10月22日火曜日
2013年10月7日月曜日
スギちゃんのお宅訪問
ワイルドなお方がお宅探訪する企画がBSジャパン「暮らしの学校」という番組の中にありまして、仕事仲間の関係で何軒か紹介することになりました。
http://kao.blogzine.jp/news/2013/09/bs_21dc.html
その第一弾で以前作ったお宅に下見にお伺いしました。
三方をびっちり囲まれた土地の条件を活かす為にこういうインナーテラスを作ったのですが。
これがかなり使い勝手が良いと好評でした。春から秋にかけては大活躍だそうです。
インナーテラスは他所の視線も気にならず、蚊などの虫もわりと少なく、リビングの延長としてほんとに気軽に使えるそうです。
デッキなどはリビングと庭との一体感をもたす為によく使いますが、ここまで使い倒している感じは少ないです。
このアイテムは土地条件の為に考えたものですが、もっといろんな所で積極的に使っても良いのではないかと思いました。
このあたりは、地域のつながりが非常に強いのとママ友つながりで、子供たちも自由に出入りしています。ことあるごとに、こうやって飲み会が始まるそうです。
賑やかで楽しい一時に参加させてもらいました。
http://kao.blogzine.jp/news/2013/09/bs_21dc.html
その第一弾で以前作ったお宅に下見にお伺いしました。
三方をびっちり囲まれた土地の条件を活かす為にこういうインナーテラスを作ったのですが。
![]() |
| リビングに併設されたインナーテラス |
![]() |
| これから宴会 |
デッキなどはリビングと庭との一体感をもたす為によく使いますが、ここまで使い倒している感じは少ないです。
このアイテムは土地条件の為に考えたものですが、もっといろんな所で積極的に使っても良いのではないかと思いました。
![]() |
| ここに3家族+αが集結 |
賑やかで楽しい一時に参加させてもらいました。
2013年9月3日火曜日
スケッチアップでスタディモデル
設計のスタディ用にスケッチアップというソフトで3Dのエスキースをします。
以前は幾つもの模型を作ってスタディして形を決めていく作業だったのが、このソフトで3Dのスタディができるのでとても楽になりました。
これくらいのモデルなら1日もかかりません。(形を考えるのは別ですが ^^;)
四角い箱や面や線を、押し出したり削ったり伸ばしたりと、粘土のようにPCの中で扱って、形をいろいろ考えていきます。
作ったモデルでアニメーションも作成できて、youtubeにアップすればネットで誰にでも見てもらえます。
これまで、平面図で説明してもなかなか意図を説明しづらかったプランもこれを使えば一目瞭然です。
例えば、この動画は二世帯住宅のスタディです。
目の前にこれから3階建ての建売が建ってしまうので、その影の影響を考えながら作ったモデルです。
土地図面だけから仮想の隣家ができて、さらにそこからできる影(冬至の時の一番)の影響を半透明の平面で表現しています。
それを考えつつ、スタディモデルを作成したのがこの動画です。
こうすれば、別途に作ったプランの意図がわかりやすくなります。
ここをスタート地点として、さらに施主さんの要望を掘り起こしながらプランを洗練させていきます。
敷地に影響する南側の建物
影を半透明の平面で表現
スタディモデルへの影響
隣を消して見やすくして検討
状況がわかったらその他の検討
2013年7月25日木曜日
打ち合わせコーナーが盛況な一日
2013年7月18日木曜日
防腐・防蟻剤に関して
| 土台ばかりか柱や筋交もシロアリに喰われて浮いてます |
| 玄関の柱を伝って庇や屋根まで登ってます |
ここ数年から、防腐防蟻剤はホウ酸塩を使うようになりました。
今回のリフォームの現場にもホウ酸塩を「全構造体」に噴霧してあります。
ホウ酸処理に関してはこちらが詳しいです。
日本ボレイト株式会社
建築基準法では、地面から1m以内の木材に防腐防蟻処理をする事が義務付けられています。
基本的にこれらは農薬です。
以前はクロルピリホスという有機リン化合物系防蟻剤が多用されていました。
これは揮発性であり、シックハウス症候群を引き起こすとして現在は規制対象になっています。
現在は、蚊取り線香にも使われている防虫菊の成分であるピレスロイドを化学的に合成されたものなどを使用しています。
ゴキブリ用の殺虫スプレーにも使われている農薬成分です。
ピレスロイドは哺乳類には害が少ないですが、水に溶けにくいので有機溶剤に溶かして使用されます。ピレスロイド自体には揮発性はありませんが有機溶剤は揮発しますし、環境においては分解が進むので効果は数年でなくなります。
従来の防腐防蟻剤の問題は、シックハウスは別としても効果が数年でなくなり、一端出来上がった家には再塗布ができないことです。
つまり数年で、無防備になってしまうのです。
ホウ酸塩は鉱物です。塩という名の通り水にとける塩類です。
鉱物なので揮発性はなく、半永久的に残ります。
哺乳類に対する毒性に関しては低いです。
毒性が低いので以前は、目薬や消毒薬、食品保存添加剤として多用されていました。
毒性が低いと言っても多量に飲めばもちろん話は別です。ホウ酸塩は無味無臭で水にも溶けるので、間違って多量に誤飲する事故が多発したために薬品や食品用としては禁じられました。
毒性を心配する方は、昔のこういった事件が印象に残っている為です。
ちなみに人間の致死量は一つの基準としては食塩と同じくらいだそうです。
構造体に水に溶かしたホウ酸塩を噴霧すると、木に吸収され水分は蒸発します。
揮発性はないので、多量に木を齧らなかぎり毒性を発揮しません。
シロアリや腐朽菌には効果的です。ゴキブリは表面を歩くだけでは効果はないでしょう。
鉱物なので半永久的に効果が残ります。
ただ、水に溶けやすいので雨がかかる外部には使えません。
ホウ酸塩を使うことで健康に影響がない防腐防蟻処理が半永久的に得られます。
最近の問題として、外来種のアメリカカンザイシロアリがあります。このシロアリは土壌からではなく、外から飛んできて軒などから取り付きます。
一端取り付くと家全体を燻煙処理するなどしなければ退治できません。日本ではそのような対策はまだ用意されていません。
幸か不幸か、このシロアリの被害は緩慢に進みます。効果的な処理方法が無いことも有り、現状では放置されることが多く、近隣の家に広がってコロニーを形成することが報告されています。
関東近辺でも、集中被害を受けている街がいくつかあるそうです。
アメリカでは、これに対する予防としてホウ酸塩を家の構造材全体に噴霧することが義務付けられている行政が多いそうです。(ハワイ等)
日本のシロアリは土壌からくるので地面から1mという規定になっていますが、アメリカカンザイシロアリは外から取り付くので家全体に処理することが必要になります。
これにかかる費用はそう多額ではありません。通常の防腐防蟻剤に比べると処理範囲が増えるのですが、それでも床㎡あたり1000円~くらいです。
後々の費用を考えるとやっておくべきだと思います。
シロアリは環境には必要不可欠な生き物です。不要な木材を土中に返すのにこれほど効果的な方法はなく、したがってどこにでもいると考えて良いです。
ですので、「不要ではない」家の木材を守るにはホウ酸塩は良い処理だと思います。
2013年7月11日木曜日
海辺の別荘
海の側にこんな家を計画中です。形はまだエスキース段階でこれから変わりますが。
窓からは目の前に海が広がるダイナミックな景色が広がります。
施主さんの要望でその中にこんな形の特注キッチンを入れるかもしれません。
キッチンというとメーカーのI字の形を思い浮かべますが、ちょっと使い方の考えを
変えるだけでずいぶん楽しい生活になりそうですね。
2013年6月27日木曜日
スウェーデン・デンマークの建築
株式会社シップ (http://www.shipinc.co.jp) というリフォーム会社向けにコンサルタント
をする会社がありまして、ここの担当者(http://goo.gl/eg3XX 右端)の方がメールマガジン
を配信してます。
今回はスウェーデン・デンマークのパッシブデザイン建築や社会としての取り組みの
レポートでとても面白かったのでご紹介します。
建築は体感するとほんとに考えが変わるものですが、レポートを読むだけでもその一端が
味わえます。北欧の「デザイン」はとても優れていますね。
▼ビジョン:2025年に持続可能な社会を実現する
http://c.bme.jp/9/873/988/39266
▼エコと経済は両立する
http://c.bme.jp/9/873/989/39266
▼持続可能性が選択の根拠になる
http://c.bme.jp/9/873/990/39266
▼ストックホルムでの住宅視察
http://c.bme.jp/9/873/991/39266
▼スウェーデン・ゴットランドでのパッシブ建築見学
http://c.bme.jp/9/873/992/39266
▼資源だからリサイクルという考え方
http://c.bme.jp/9/873/993/39266
▼北欧の素敵なデザイン
http://c.bme.jp/9/873/994/39266
をする会社がありまして、ここの担当者(http://goo.gl/eg3XX 右端)の方がメールマガジン
を配信してます。
今回はスウェーデン・デンマークのパッシブデザイン建築や社会としての取り組みの
レポートでとても面白かったのでご紹介します。
建築は体感するとほんとに考えが変わるものですが、レポートを読むだけでもその一端が
味わえます。北欧の「デザイン」はとても優れていますね。
▼ビジョン:2025年に持続可能な社会を実現する
http://c.bme.jp/9/873/988/39266
▼エコと経済は両立する
http://c.bme.jp/9/873/989/39266
▼持続可能性が選択の根拠になる
http://c.bme.jp/9/873/990/39266
▼ストックホルムでの住宅視察
http://c.bme.jp/9/873/991/39266
▼スウェーデン・ゴットランドでのパッシブ建築見学
http://c.bme.jp/9/873/992/39266
▼資源だからリサイクルという考え方
http://c.bme.jp/9/873/993/39266
▼北欧の素敵なデザイン
http://c.bme.jp/9/873/994/39266
2013年6月25日火曜日
無くて七癖、無くて七トラブル
トラブルっていうほどのもんでもないのですが、天井下地組をやっている状況です。
ここには写ってませんが、この左側の部屋もこうやって梁を出した勾配天井になるのですが、大工さんが普通に平天井の下地を作ってました。
まあ、ちょっとした連絡ミスです。現場監督さんとは打ち合わせをして指示してあったのですが、現場監督は大抵複数の現場を持っているので職人さんとの意思疎通がすれ違うことがままあります。
その為に複数の目で現場を見る事は重要です。
今回は、なんとなく気になってフラッと現場に行ったのですが早めに見つけて良かったです。
現場は無くて七癖ならぬ「無くて七トラブル」っていうのが普通です。
現場には大勢の職人が出入りします。
誰が悪いってことはないんですが、それぞれの職人さんにそれぞれの思い込みがありますし、自分のパートはしっかりやっていても全体を見る事は個々の職人さんには難しいです。
全体をまとめるのは現場監督の管理という仕事であり、全体と部分の関連性のチェックしたり図面に載せきれない詳細の相談をするのは設計事務所の監理という仕事です。
建築の現場には大勢の人間が関わります。ミスや思い違いっていうのもしょうがない部分もあります。(人間ですから)
そうした部分を早めにみつける運営やチェック体制が大事になります。
なんとなく気になるっていうのは、現場に気を配っている時に時折あります。設計にしろ現場監督にしろ職人さんにしろ、その現場に思い入れがあるとそういう事がおきます。思いを入れられる現場にする事が大事です。
また、なんとなくっていう以外に、システマティックに段階のチェック日程を設ける事も大事です。
早めに見つければ、修正するのはそれほど大事ではないです。今回も大工さんには無用の手間をかけてしまって申し訳なかったのですが、まあ下地組段階で良かったです。
これが、次の工事段階まで入ってしまっていると修正するのは大事になります。
そうならない段階でのチェックや事前の確認は重要です。
事前確認の例をあげると、例えば電気の配線をする前には、施主さんと現場監督と設計と電気屋さんで位置の確認をします。
そうすると、ここに家具を置くつもりだった、とかここにコンセントを増やしたいとか、この位置は若干動かしたい、などの要望や配置ミスがわかります。
今の家は電気などの設備が非常に増えていて重要な要素になっています。
壁まで仕上がってからの電気のやり直しは大変です。そういう事態を避けることができます。
家は工場からベルトコンベアの上にのって出てくる大量生産品ではなく、現場で手作業で作る一品生産の特注品です。大勢の人の手間の固まりみたいなものですから、その調整が重要ですね。
2013年6月14日金曜日
生きる為に働くという現実に対処する方法
オーブ・アラップという有名な構造家の人がいます。関西空港などの多くのプロジェクトの構造を手がけています。
世界遺産との関連で面白い記事があったのでご紹介します。(リンクで見れる期間はわからないのですが、とりあえずこちらから)
その中で、毎日食っていく為に働くという日常に対処する一つの方法を提示しています。
オーヴ・アラップの考える「仕事」
オーヴ・アラップは、「生きるために働く」という現実に対峙する時、「仕事それ自体を面白く、有意義なものにすべき」と考えていた。その方法は、「限りなき“質の追求”に邁進し、決して二流の結果に甘んじないこと」だ、と。この“質の追求”、すなわち“面白い仕事”が建築の一部に留まらず、全体へと波及するためには、「トータルデザイン」、言い換えれば他者との協力関係の中で適切な判断を下し、自身の勉強によって高みを目指すことが必要である、と言うのだ。
そして、鼓舞される彼の言葉――。「トータルデザインは現実には極めて難しいことですが、チャレンジしてみる価値は十分あります。最高の結果を得るために必要なものであり、また私たち自身もそこからもたらされる刺激を必要としているのです」
世界遺産との関連で面白い記事があったのでご紹介します。(リンクで見れる期間はわからないのですが、とりあえずこちらから)
その中で、毎日食っていく為に働くという日常に対処する一つの方法を提示しています。
オーヴ・アラップの考える「仕事」
オーヴ・アラップは、「生きるために働く」という現実に対峙する時、「仕事それ自体を面白く、有意義なものにすべき」と考えていた。その方法は、「限りなき“質の追求”に邁進し、決して二流の結果に甘んじないこと」だ、と。この“質の追求”、すなわち“面白い仕事”が建築の一部に留まらず、全体へと波及するためには、「トータルデザイン」、言い換えれば他者との協力関係の中で適切な判断を下し、自身の勉強によって高みを目指すことが必要である、と言うのだ。
そして、鼓舞される彼の言葉――。「トータルデザインは現実には極めて難しいことですが、チャレンジしてみる価値は十分あります。最高の結果を得るために必要なものであり、また私たち自身もそこからもたらされる刺激を必要としているのです」
2013年6月13日木曜日
プロジェクションマッピング
去年のお話なんですが、HPの記事の引越しを兼ねて。
東京駅プロジェクションマッピング
これはなかなかに衝撃的です。もしかしたら、近い将来SFの世界のように建築のファサード(正面外観)は立体投影で構成されるかもしれないです。
特に商業建築は、最初からこれを組み込んだデザインになるかもしれないですね。
2013年6月12日水曜日
作品という言葉
「作品」という言葉に関して、ネガティブなイメージの意見があります。曰く、人の金でデザイン優先のマスターベーションのような家を建てて作品と呼ぶなんて何様?、という意見です。
まあ、そもそも建物の数だけ設計があるわけで、それを設計していいのは建築士なわけで、建築家がおかしな格好の家を自己満足で建ててる、っていうのは都市伝説にすぎないです。
マスコミが面白半分で取り上げて持ち上げて、その反面で落として嘆息してみせる都市伝説などほんの一部の話です。
大勢の建築士は縁の下で設計・監理を黙々とやっているのです。
ちなみに、デザインすると言うのは機能やスタイリングを「考える」という意味です。スタイリング優先というなら見た目重視という意味ですが、デザイン優先ということは「考える事」を優先しているわけで、まったく悪い事ではありません。
デザインをしないという事は「考えること」をしないという事です。
子供の頃のなぞなぞに、大阪城を建てたのは誰だ?、というのがありました。
豊臣秀吉と答えると、ハズレ、答えは大工さん、なんていうタワイモナイなぞなぞです。
でも、スポンサーは秀吉ですから秀吉が建てたと言ってもいいかもしれません。
もしくは、大阪城の構想は「難攻不落の要塞」であって外堀さえ埋められなければ実際その通りであったのですから、その構想を考えた城攻め名人「秀吉の作品」というのが妥当な答えかもしれません。
バルセロナにあるサグラダ・ファミリアはどうでしょう。あまりにも有名なガウディの作品です。
いまだ完成していないですし、様々な建築家と大勢の職人が彼の死後を引き継いでいまだ建築中です。
サグラダ・ファミリアは一見奇妙な形をしています。しかし、ガウディは紐と錘をつかった巨大な模型をつくって構造的にもっとも安定する形態としてあの形を構想したのです。
サグラダ・ファミリアを逆さにして天井に据え付けてみたと想像してください。天井から下がった錘のついた紐で構成された模型から発想された事がわかります。
あの形は奇抜さを狙ったものではなく、合理的な構造から構想されたものなのです。
http://goo.gl/1ach9 (画像検索結果)
彼を引き継いだ職人も建築家も、その構想を変えないで建築してきました。ですから、これは間違いなくガウディの構想による「作品」と言ってもいいでしょう。
しかしながら、サグラダ・ファミリアは数多くの芸術家による「作品」でも構成されています。彼らはサグラダ・ファミリアのその部分に関しては自分の作品であると言うでしょうし、それは妥当な話です。
また、サグラダ・ファミリアは建築当初からバルセロナ市民やカトリック教会が募る寄付で資金を賄ってきました。バルセロナ市民や教会から見れば胸を張って、これは我々の作品であると言う事もできると思います。
いや、歴史的な建築物や公共建築と個人住宅は一緒には論じられないよ、と言うのはわかります。
確かに心情的にはその通りですが合理的には違いはありません。
私は何人かの施主さんから、「あなたの作品」といえる家にして下さい、と言われた経験があります。その意味が決して、マスターペーションに使ってくれ、なんて意味じゃないのは当然です。
設計者にしても施工側の職人にしても毎日これをやっているわけで、毎日のルーティンワークのように家を建てることはできます。そして、そのほうが楽です。
しかし、本当にデザインして(考えて)、その構想を実現しようとして造ろうとすると、設計者も職人も非常にややこしい事をしなくてはならない事態が多々生じます。そりゃ面倒ですし、ルーティンワークでできる事ではありません。
なんでわざわざそんな事すんのかと言うと、ルーティンワークに喜びはないからです。また、デザイン(考える事)には、施主さんというもっとも近い隣人の喜ぶ顔も含まれているからです。人を喜ばせたり、感謝されたりって事は仕事での一番のエネルギーです。
だからこそ、設計者も職人も現場監督も、それぞれの立場と意味合いで「作品づくり」に関わっていると考えることが重要なのです。
そして施主さんも、一緒に考え・やりたい事を伝え、施工においては職人さんの仕事をおりに触れ見に来て感嘆し、何よりローンを抱え、それはやっぱり作品づくりに関わっているわけです。
ですから、建築家も職人も施主さんもそれぞれが「作品」に関わって、これは自分が創ったものだと胸を張れる事がいい家づくりになるんだと思います。
まあ、そもそも建物の数だけ設計があるわけで、それを設計していいのは建築士なわけで、建築家がおかしな格好の家を自己満足で建ててる、っていうのは都市伝説にすぎないです。
マスコミが面白半分で取り上げて持ち上げて、その反面で落として嘆息してみせる都市伝説などほんの一部の話です。
大勢の建築士は縁の下で設計・監理を黙々とやっているのです。
ちなみに、デザインすると言うのは機能やスタイリングを「考える」という意味です。スタイリング優先というなら見た目重視という意味ですが、デザイン優先ということは「考える事」を優先しているわけで、まったく悪い事ではありません。
デザインをしないという事は「考えること」をしないという事です。
子供の頃のなぞなぞに、大阪城を建てたのは誰だ?、というのがありました。
豊臣秀吉と答えると、ハズレ、答えは大工さん、なんていうタワイモナイなぞなぞです。
でも、スポンサーは秀吉ですから秀吉が建てたと言ってもいいかもしれません。
もしくは、大阪城の構想は「難攻不落の要塞」であって外堀さえ埋められなければ実際その通りであったのですから、その構想を考えた城攻め名人「秀吉の作品」というのが妥当な答えかもしれません。
バルセロナにあるサグラダ・ファミリアはどうでしょう。あまりにも有名なガウディの作品です。
いまだ完成していないですし、様々な建築家と大勢の職人が彼の死後を引き継いでいまだ建築中です。
サグラダ・ファミリアは一見奇妙な形をしています。しかし、ガウディは紐と錘をつかった巨大な模型をつくって構造的にもっとも安定する形態としてあの形を構想したのです。
サグラダ・ファミリアを逆さにして天井に据え付けてみたと想像してください。天井から下がった錘のついた紐で構成された模型から発想された事がわかります。
あの形は奇抜さを狙ったものではなく、合理的な構造から構想されたものなのです。
http://goo.gl/1ach9 (画像検索結果)
彼を引き継いだ職人も建築家も、その構想を変えないで建築してきました。ですから、これは間違いなくガウディの構想による「作品」と言ってもいいでしょう。
しかしながら、サグラダ・ファミリアは数多くの芸術家による「作品」でも構成されています。彼らはサグラダ・ファミリアのその部分に関しては自分の作品であると言うでしょうし、それは妥当な話です。
また、サグラダ・ファミリアは建築当初からバルセロナ市民やカトリック教会が募る寄付で資金を賄ってきました。バルセロナ市民や教会から見れば胸を張って、これは我々の作品であると言う事もできると思います。
いや、歴史的な建築物や公共建築と個人住宅は一緒には論じられないよ、と言うのはわかります。
確かに心情的にはその通りですが合理的には違いはありません。
私は何人かの施主さんから、「あなたの作品」といえる家にして下さい、と言われた経験があります。その意味が決して、マスターペーションに使ってくれ、なんて意味じゃないのは当然です。
設計者にしても施工側の職人にしても毎日これをやっているわけで、毎日のルーティンワークのように家を建てることはできます。そして、そのほうが楽です。
しかし、本当にデザインして(考えて)、その構想を実現しようとして造ろうとすると、設計者も職人も非常にややこしい事をしなくてはならない事態が多々生じます。そりゃ面倒ですし、ルーティンワークでできる事ではありません。
なんでわざわざそんな事すんのかと言うと、ルーティンワークに喜びはないからです。また、デザイン(考える事)には、施主さんというもっとも近い隣人の喜ぶ顔も含まれているからです。人を喜ばせたり、感謝されたりって事は仕事での一番のエネルギーです。
だからこそ、設計者も職人も現場監督も、それぞれの立場と意味合いで「作品づくり」に関わっていると考えることが重要なのです。
そして施主さんも、一緒に考え・やりたい事を伝え、施工においては職人さんの仕事をおりに触れ見に来て感嘆し、何よりローンを抱え、それはやっぱり作品づくりに関わっているわけです。
ですから、建築家も職人も施主さんもそれぞれが「作品」に関わって、これは自分が創ったものだと胸を張れる事がいい家づくりになるんだと思います。
2013年6月7日金曜日
設計に対する責任とは
責任には二つの意味があります。
それは遂行責任と結果責任です。
結果責任を完全にとれる人など神様以外には存在しない。事の大小にもよるけれど、時間を
戻せない限り、起こってしまった事をもとに戻すことはできません。
フォローをして最善から次善にできれば上出来だが、穴隠し程度になってしまう事も多い。
そうなれば最終的には金で解決というしかなくなります。
だから、設計事務所は建築士賠償責任保険に入っていて「設計と監理」に関する瑕疵
に備えるし、工務店は瑕疵保証保険に入り「工事」に関する瑕疵に備えます。
しかし重要なのは、そうならないように仕事をする遂行責任になります。
遂行責任に重要な事は責任の分担と明確化です。
無限責任は無責任です。対象を無限に遂行することは人間にはできません。
できない事は引き受けられない。それを引き受けたらそこには責任はありません。
工事に関することは工務店が引受け、現場監督が「管理」という仕事をして現場を
運営する。それに関する遂行責任は現場監督という個人が引き受けます。
設計に関する事は建築家が引受け、「設計」に関する仕事をし「監理」という仕事で
現場のチェックや質疑応答を行います。
それぞれの遂行すべき仕事を明確にし、それぞれの仕事に責任を持つ。
重要な事は、細かい部分部分の仕事はそれぞれの職人が責任を持つが、全体を
見ることができるのは、現場監督と建築家だけです。
だから良い家を造るのにもっとも必要なのは、良い現場監督と良い建築家なのです。
良い現場監督は現場の遂行責任をより良く果たし、良い建築家は設計と監理に
関する遂行責任をより良く果たします。
監理についてはここから
国土交通省から告示という形で、設計と監理がどのような仕事をすべきが示されています。
国土交通省告示15号 (3ページから)
それは遂行責任と結果責任です。
結果責任を完全にとれる人など神様以外には存在しない。事の大小にもよるけれど、時間を
戻せない限り、起こってしまった事をもとに戻すことはできません。
フォローをして最善から次善にできれば上出来だが、穴隠し程度になってしまう事も多い。
そうなれば最終的には金で解決というしかなくなります。
だから、設計事務所は建築士賠償責任保険に入っていて「設計と監理」に関する瑕疵
に備えるし、工務店は瑕疵保証保険に入り「工事」に関する瑕疵に備えます。
しかし重要なのは、そうならないように仕事をする遂行責任になります。
遂行責任に重要な事は責任の分担と明確化です。
無限責任は無責任です。対象を無限に遂行することは人間にはできません。
できない事は引き受けられない。それを引き受けたらそこには責任はありません。
工事に関することは工務店が引受け、現場監督が「管理」という仕事をして現場を
運営する。それに関する遂行責任は現場監督という個人が引き受けます。
設計に関する事は建築家が引受け、「設計」に関する仕事をし「監理」という仕事で
現場のチェックや質疑応答を行います。
それぞれの遂行すべき仕事を明確にし、それぞれの仕事に責任を持つ。
重要な事は、細かい部分部分の仕事はそれぞれの職人が責任を持つが、全体を
見ることができるのは、現場監督と建築家だけです。
だから良い家を造るのにもっとも必要なのは、良い現場監督と良い建築家なのです。
良い現場監督は現場の遂行責任をより良く果たし、良い建築家は設計と監理に
関する遂行責任をより良く果たします。
監理についてはここから
国土交通省から告示という形で、設計と監理がどのような仕事をすべきが示されています。
国土交通省告示15号 (3ページから)
建築家
建築家とナノルは気恥ずかしい。けど、建築設計と監理を主な業務としてメシを食っているのであればそれは建築家なのだろう。
小説で食ってれば小説家だし、陶芸で食ってれば陶芸家。
なんとか家っていうと有名人じゃなけりゃ気恥ずかしいという気持ちが先に立ちますが、言葉の意味的には職業専門家って事だから専門家の知識とスキルがあればいいんじゃないかな、と最近思います。
逆に、なんとか家ってナノル事により本人はその知識と技術をクライアントにきちんと示す事を
求められるから、自分の培ってきた経験や努力にプライドと自戒を持ちながら仕事に接するという意味でも必要な事なのかもしれないです。
建築士でもいいんですが、建築士というのは資格の名前だから、設計を実務にしてメシを食ってるかどうかは別問題になるんですが。
ちなみに設計士と呼ばれるのは、大概の設計事務所の人間は好まないものです。
なんでかっていうと、世の中に設計のない建物は存在しないはずだし、それを設計している
のはすべて建築士のはずです。
ところが日本の現実は大概の場合、「設計」という仕事が建築からすっぽり抜け落ちていて単に間取り程度のことをやる事が設計だと思われていて、実際には確認申請だけを建築士にやらせて(代願という言葉まである、代書屋的仕事)、いわゆる設計士なる架空の存在が設計をやってると思われている現場が多数あるからです。
今の日本の制度では、資格が実際の仕事を行うものを現さず、代書屋に書類を整えさせればなんとかなってしまう。そこに全体設計に対する責任者は存在ません。
だから設計士という言葉になんとなく反発を覚える設計事務所の人間は多いのだと思います。
とりあえず、「建築家」が介在する建築現場には設計に対する責任が確実に存在します。
責任とはなんぞやっていうのは次項で。
小説で食ってれば小説家だし、陶芸で食ってれば陶芸家。
なんとか家っていうと有名人じゃなけりゃ気恥ずかしいという気持ちが先に立ちますが、言葉の意味的には職業専門家って事だから専門家の知識とスキルがあればいいんじゃないかな、と最近思います。
逆に、なんとか家ってナノル事により本人はその知識と技術をクライアントにきちんと示す事を
求められるから、自分の培ってきた経験や努力にプライドと自戒を持ちながら仕事に接するという意味でも必要な事なのかもしれないです。
建築士でもいいんですが、建築士というのは資格の名前だから、設計を実務にしてメシを食ってるかどうかは別問題になるんですが。
ちなみに設計士と呼ばれるのは、大概の設計事務所の人間は好まないものです。
なんでかっていうと、世の中に設計のない建物は存在しないはずだし、それを設計している
のはすべて建築士のはずです。
ところが日本の現実は大概の場合、「設計」という仕事が建築からすっぽり抜け落ちていて単に間取り程度のことをやる事が設計だと思われていて、実際には確認申請だけを建築士にやらせて(代願という言葉まである、代書屋的仕事)、いわゆる設計士なる架空の存在が設計をやってると思われている現場が多数あるからです。
今の日本の制度では、資格が実際の仕事を行うものを現さず、代書屋に書類を整えさせればなんとかなってしまう。そこに全体設計に対する責任者は存在ません。
だから設計士という言葉になんとなく反発を覚える設計事務所の人間は多いのだと思います。
とりあえず、「建築家」が介在する建築現場には設計に対する責任が確実に存在します。
責任とはなんぞやっていうのは次項で。
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