2013年6月7日金曜日

建築家

建築家とナノルは気恥ずかしい。けど、建築設計と監理を主な業務としてメシを食っているのであればそれは建築家なのだろう。

小説で食ってれば小説家だし、陶芸で食ってれば陶芸家。
なんとか家っていうと有名人じゃなけりゃ気恥ずかしいという気持ちが先に立ちますが、言葉の意味的には職業専門家って事だから専門家の知識とスキルがあればいいんじゃないかな、と最近思います。

逆に、なんとか家ってナノル事により本人はその知識と技術をクライアントにきちんと示す事を
求められるから、自分の培ってきた経験や努力にプライドと自戒を持ちながら仕事に接するという意味でも必要な事なのかもしれないです。

建築士でもいいんですが、建築士というのは資格の名前だから、設計を実務にしてメシを食ってるかどうかは別問題になるんですが。
ちなみに設計士と呼ばれるのは、大概の設計事務所の人間は好まないものです。

なんでかっていうと、世の中に設計のない建物は存在しないはずだし、それを設計している
のはすべて建築士のはずです。

ところが日本の現実は大概の場合、「設計」という仕事が建築からすっぽり抜け落ちていて単に間取り程度のことをやる事が設計だと思われていて、実際には確認申請だけを建築士にやらせて(代願という言葉まである、代書屋的仕事)、いわゆる設計士なる架空の存在が設計をやってると思われている現場が多数あるからです。

今の日本の制度では、資格が実際の仕事を行うものを現さず、代書屋に書類を整えさせればなんとかなってしまう。そこに全体設計に対する責任者は存在ません。
だから設計士という言葉になんとなく反発を覚える設計事務所の人間は多いのだと思います。

とりあえず、「建築家」が介在する建築現場には設計に対する責任が確実に存在します。
責任とはなんぞやっていうのは次項で。

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