ここには写ってませんが、この左側の部屋もこうやって梁を出した勾配天井になるのですが、大工さんが普通に平天井の下地を作ってました。
まあ、ちょっとした連絡ミスです。現場監督さんとは打ち合わせをして指示してあったのですが、現場監督は大抵複数の現場を持っているので職人さんとの意思疎通がすれ違うことがままあります。
その為に複数の目で現場を見る事は重要です。
今回は、なんとなく気になってフラッと現場に行ったのですが早めに見つけて良かったです。
現場は無くて七癖ならぬ「無くて七トラブル」っていうのが普通です。
現場には大勢の職人が出入りします。
誰が悪いってことはないんですが、それぞれの職人さんにそれぞれの思い込みがありますし、自分のパートはしっかりやっていても全体を見る事は個々の職人さんには難しいです。
全体をまとめるのは現場監督の管理という仕事であり、全体と部分の関連性のチェックしたり図面に載せきれない詳細の相談をするのは設計事務所の監理という仕事です。
建築の現場には大勢の人間が関わります。ミスや思い違いっていうのもしょうがない部分もあります。(人間ですから)
そうした部分を早めにみつける運営やチェック体制が大事になります。
なんとなく気になるっていうのは、現場に気を配っている時に時折あります。設計にしろ現場監督にしろ職人さんにしろ、その現場に思い入れがあるとそういう事がおきます。思いを入れられる現場にする事が大事です。
また、なんとなくっていう以外に、システマティックに段階のチェック日程を設ける事も大事です。
早めに見つければ、修正するのはそれほど大事ではないです。今回も大工さんには無用の手間をかけてしまって申し訳なかったのですが、まあ下地組段階で良かったです。
これが、次の工事段階まで入ってしまっていると修正するのは大事になります。
そうならない段階でのチェックや事前の確認は重要です。
事前確認の例をあげると、例えば電気の配線をする前には、施主さんと現場監督と設計と電気屋さんで位置の確認をします。
そうすると、ここに家具を置くつもりだった、とかここにコンセントを増やしたいとか、この位置は若干動かしたい、などの要望や配置ミスがわかります。
今の家は電気などの設備が非常に増えていて重要な要素になっています。
壁まで仕上がってからの電気のやり直しは大変です。そういう事態を避けることができます。
家は工場からベルトコンベアの上にのって出てくる大量生産品ではなく、現場で手作業で作る一品生産の特注品です。大勢の人の手間の固まりみたいなものですから、その調整が重要ですね。
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